LOE noir
やっぱりヤバい作品だった。
冒頭に「興味本位で本誌を購読するのはおすすめしません。」と、かわいそうなのはぬけない派の方々に警告を出すほどの漆黒!!
360度救い無しの、真っ黒なLOEでした。
今回はこちらの作品の魅力を2つのポイントに絞ってご紹介したいと思います☆
① 絶望のバリエーションが豊富☆
テーマが明確な”特別なLO”だからこそできるセットリスト!!
収録作品が3つと聞くと、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
※いつものLOの収録作品数が15作品くらいだから、初めての方はそこに不安を感じるのは当然かも(;’∀’)
しかし、LOEに収録された3本の作品は、厳選された珠玉の長編作品!!
1話50p以上の作品が2本も入っているので、どっぷり作品の世界に浸かって、濃厚な時間を楽しむことが出来ます☆
参加作家一覧を見れば一目で分かる、その筋を極めるプロ集団!!
それぞれ得意とする球種が違うので、様々なタイプの絶望と鈍痛のような悲哀を味わうことが出来ます。
② 恐るべき編集部の作成の”Editors spice”の包囲網!!
「絶対に救いは無い!!」という、編集部の確固たる決意が溢れている!!
各エピソードの後に差し込まれている、編集部作成のコーナー「Editors spice」。
これは編集部が作品の世界観を加味して、少女たちのその後や物語の別の時間軸で起きていたであろう出来事を二次創作として手掛けた読み物です。
たった1~2ページのコーナーなのですが、この破壊力がヤバいんです!!
蹲りながら絶望に耐える少女を助走をつけて蹴り飛ばすような、清々しい程の邪悪が込められています。
将来的にやってくるであろう絶望を示唆したり、見えていなかっただけで、そこに確かにあった絶望の影をわざわざ見せに来てくれるこのページは、まるで少女たちを絶望から逃れることを決して許さない包囲網の様でした。
特に「わたしが息をしてる場所」のおまけページの黒さは群を抜いていて、
『ここまでやるのかΣ(・ω・ノ)ノ!』
と、素で驚いてしまいました。
妹を売る兄。
田舎に潜む常識とのギャップに苦しむ少年の心情。
絶望的に救いがない、検索エンジンの検索履歴。
各ページに潜む黒い香りに、涙がぽろぽろと出てしまうような救いのなさがありました。
あとがき
「LOE noirが出来るまで」のおまけページも読みごたえがありました。
読み終えてからもう一度表紙イラストを見ると
「うわぁ……(;’∀’)」
となれるギミックが仕込まれている点も凄かったです。
間違いなく新しい感覚を呼び覚ましてくれる刺激的な作品です。
(覚悟のある方だけ)絶望に沈みゆく少女たちの物語をお楽しみください。